この記事の結論
- 身の安全が最優先です。身体的暴力による危険を感じるなら、話し合わずに離れてください。
- モラハラは形が残りにくいぶん、記録を残せるかどうかで結論が変わります。
- 離婚できるかどうかは、程度と続いた期間で判断されます。
暴力を受けている。人格を否定される言葉を浴びせられている。
この状況では、手順どおりに進めることより、まず離れることが先になります。
先に身の安全を
身体的DVがあるなど危険を感じるなら、話し合わないでください
別居を切り出すこと自体が、危険を招くことがあります。相談せずに、行き先を知られないように離れてください。
身の危険が差し迫っているときは、警察や配偶者暴力相談支援センターへ連絡してください。一時的に身を寄せる場所を用意してもらえます。
離婚の手続きは、安全が確保できてからで間に合います。
離婚できるのか
相手が応じるなら、話し合いで離婚できます。理由は問われません。
問題は、相手が離婚に応じない場合です。裁判になると、法律で決められた理由が必要になります。
暴力や暴言は、「婚姻を継続し難い重大な事由」にあたりうるものです。ただし、あれば必ず認められるわけではありません。
- どの程度のことがあったか
- どれくらいの期間続いたか
- 関係を立て直せる見込みがあるか
離婚理由については法律上の離婚理由で説明しています。
モラハラは示しにくい
暴力はけがや診断書として形が残ります。言葉による攻撃は、そうはいきません。
「言った」「言っていない」になりやすく、周囲から見えにくいのがモラハラの特徴です。家の外では穏やかに振る舞う相手も少なくありません。
そのため、記録が残っているかどうかで結論が変わります。
残せるもの
- 日記やメモ いつ、何を言われたか。その日のうちに書く
- 録音 言われている場面そのもの
- メールやLINEの履歴 消さずに残す
- けがの写真、診断書
- 相談した記録 警察、支援センター、病院、知人
日記は、後からまとめて書いたものより、その都度書いたもののほうが重く見られます。細かくなくて構いません。日付と、言われた言葉をそのまま書いてください。
記録は、相手に見つからない場所へ
見つかれば、状況が悪化します。家の中に置かず、勤務先や実家、クラウド上に保管してください。
慰謝料を請求できるか
できます。暴力は、責任を問われる行為にあたります。
金額は、回数、期間、程度によって決まります。
詳しくは離婚慰謝料をご覧ください。
相手と直接やり取りしない
離れた後も、条件を決めるために連絡を取ることになります。ここで元の関係に引き戻されることがあります。
弁護士が窓口になれば、直接のやり取りは不要になります。居場所を知られずに進めることもできます。
まだ同居中でもご相談いただけます
離れる前に何を持ち出すか、記録をどう残すか、いつ動くか。準備してから離れるほうが、その後が楽になります。すでに離れている方も、相手との連絡をこちらで引き受けられます。相談室は個室で、完全予約制です。
